ルドルフ vol.8『その犀はひとり行く』

2021年12月 THEATRE E9 KYOTO

photo – 酒谷薫[SARUGRAPH]

『平家物語』に登場する平清盛の五男・重衡の物語をモチーフに、激動の時代の中で「悪人」として生きることを強いられた男の苦悩と解放を描く。

宰相の息子・叶昌景は、ある女の処刑を命じられる。表向きは栄華を極める宰相一族だが、宰相もその子どもたちもみな一様に強い抑圧状態に置かれ苦悩を抱えていた。そんな中、昌景の姉・淑子の皇子出産を祝う宴に、昌景が処刑した女に瓜二つの遊女が現れる。

Comment

『平家物語』に描かれた平安末期の武将・平重衡と浄土宗開祖・法然上人とのエピソードを読んだことをきっかけに、いつか重衡さんを主人公(のモデル)にした作品を作りたいと願い続け、数年越しに実現した作品。俳優・スタッフ陣の力がガッチリ噛み合い、たくさんの方にお喜びいただいたとても良い公演になりました。稽古初日に俳優たちに「平家物語はゴッドファーザーに先駆けてゴッドファーザー」と熱く語って若干引かれてしまいましたが、実際『平家物語』は映画『ゴッドファーザー』と共通点がとても多いです。
タイトルは、仏典『スッタニパータ』の一節「犀の角ようにただ独り歩め」から。

日程
2021年12月16日(木)〜19日(日)
会場
THEATRE E9 KYOTO(京都)
原案
『平家物語』
脚本・演出
筒井加寿子
出演
叶昌景:森脇康貴[安住の地]
文梅/史子:鳩川七海[幻灯劇場/YTJpro]
宰相:二口大学
叶淑子:松岡咲子[ドキドキぼーいず]
玄海:F.ジャパン[劇団衛星]
松風:豊島由香
秀宗:勝二繁[日本海/およそ三十世帯]
スタッフ
舞台監督:⻑峯巧弥 舞台美術:竹内良亮 照明:塩見結莉耶 音響:三橋琢 衣装:鷲尾華子 宣伝イラスト:さかたともみ 宣伝美術:大庭佑子 記録写真:酒谷薫[SARUGRAPH] 記録映像:観劇三昧舞台撮影所 制作:齋藤秀雄[ISSO inc.]、柿谷久美子、ルドルフ
脚本協力
総本山三井寺 岩田慈観[真言宗単立寺院 ⻘蓮庵] 芳野香[ATCスタジオK]
協力
安住の地 ISSO inc. およそ三十世帯 劇団衛星 幻灯劇場 ドキドキぼーいず 日本海 株式会社リコモーション YTJpro
支援等
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
京都芸術センター制作支援事業
提携
THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
企画・主催
ルドルフ