THEATRE E9 KYOTO 記者発表と、ルドルフ新作のこと

去る4月8日、京都の東九条に新しくできる劇場『THEATRE E9 KYOTO』の記者発表が行われました。
オープニングプログラムの公募にルドルフとして申し込みましたところ、ありがたくも上演団体の一角に入れていただけましたので、お招きいただき参加してまいりました。

前から2列目にいる白いシャツが筒井

記者発表に出席するのは初めての体験。全団体にコメントの時間を与えていただいたので、作品について少し紹介させていただくことができ、大変ありがたかったです。劇場運営団体のアーツシード京都の皆さま、ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

記者発表の前半では、劇場設立にまつわる様々なお話を伺うことができました。
アーツシード京都の皆さんからは、資金調達をはじめとした現在も進行中の「産みの苦しみ」について。また、ご支援くださった皆様からは、支援にあたってどのようなことを考えまた実行してこられたかなど。どれも劇場を利用する者として、心して聞いておかなければならないことばかりでした。

ここ数年で、いままで当たり前のようにあった京都の劇場という劇場が、あっという間に消えてしまいました。記者発表のなかで京都の舞台芸術状況は「風前の灯火」とまで表現されていましたが、本当にその通りです。劇場が消えたことで、ひところに比べると人材もかなり減ってしまったと実感しています。
劇場設立に関するお話を伺って、崩壊はいとも簡単に起こるけれど、新しく劇場を「ひとつ」創ることは、とんでもないお金と手間と時間がかかるのだということをひしひしと思い知らされました。

それでも、まだこれだけたくさんの劇団やダンスカンパニー等が存在し活動を続けていることはすごいことです。記者会見終了後の懇親会ではTHEATRE E9 KYOTOの支配人・蔭山陽太さんが「これから良くなるんですよ」ととても前向きなことをおっしゃってくださいましたが、私もそう思いますしそうなっていけばいいなあと心から願っております。

公的な助成を受けない、民間支援だけでの劇場設立は全国的にみても画期的なことなのだそうです。
現在も少なくとも3500万円の資金が不足しているとのことで、寄付を募集されています。詳しくはアーツシード京都さんの公式サイトをご覧ください。

ルドルフの新作発表は2020年2月下旬です。仮タイトルは『Sigh』。サイ。
新しくできるこの素晴らしい劇場で(カフェ併設!)上演できるということでとても嬉しく思っています。
キャスト・スタッフさんは9割がた決定しており、内容も少しずつですが進行しています。とても素敵なメンバーになりそうです。
また発表できる時期がきたらお知らせします。どうぞよろしくお願い致します!

最後に、建設中の劇場を下見に行ったときの写真をご紹介。

劇場の外観
工事中の劇場内部
2階の窓から桜並木が見えました
劇場前の桜並木