まつろはぬものの記:登場人物紹介⑨
蛇に追われる女(羅生門さゆり)
次回公演ルドルフ次回公演「まつろはぬものの記 −探訪 宇治拾遺物語−」、本日からの上演を前に、登場人物紹介の続きを。第9回目の今回は、「光の章」に登場する「蛇に追われる女」です。演じてくださるのは羅生門さゆりさん。

「蛇に追われる女」は、その名の通り、蛇に追いかけられる女です。この女性が踏み返す石橋の石の下から蛇が出てきて、女性のあとをどこまでもついていき、そのまたあとを別の女が追っていく、というのがお話の筋。
彼女は「蛇」を演じるげいまきまきさんが主宰する「カウパー団」のメンバーです。げいまきさんと3人でたまに食事したりなどたまにさせてもらうのですが、お部屋にしても着る服にしてもとにかくセンスが良くて素敵で、優雅な雰囲気が漂っています。その雰囲気が蛇のお話を読んだ時に感じた女のイメージにぴったりだったので、今回出演を依頼しました。
稽古の終盤、ただ優雅なだけではない羅生門さんの一面が出現しました。羅生門さんのきれいさときたなさと心強さをぜひごらんください。
最終回は、「闇の章」においてもうひとりの主人公ともいえる「陽成天皇」を演じてくださる現役高校生・由上智也さんをご紹介します。