まつろはぬものの記:登場人物紹介⑧
傀儡子の男・鴟梟/道則の郎等(山下ダニエル弘之)

次回公演ルドルフ次回公演「まつろはぬものの記 −探訪 宇治拾遺物語−」、いよいよ明日からの上演になりました。登場人物紹介の第8回目は、「闇の章」に登場する「鴟梟(しきょう)」「道則の郎等」です。演じてくださるのは山下ダニエル弘之さん。

右がダニエルさん

鴟梟は、因幡出雲と同じく但馬が率いる芸能集団・傀儡子の一員、なんですが、ひとりだけ少し事情が違います。そのあたりは本編で。劇中劇のようなかたちで展開される説話「滝口道則、術を習ふ事」では主人公・滝口道則の郎等(家来)になります。

ダニエルさんには丸山交通公園さんと同じく、知り合いでもないのに舞台をみて突撃出演依頼をしました。日本人とブラジル人のハーフで、4ヶ国語(だったかな)を操り、お仲間と一緒にボードゲームを作り、毎日よくわからないプリントTシャツを着てくる異色まみれの方です。
普段のダニエルさんは陽気でとてもよく喋るのですが、今回ダニエルさんが演じる「鴟梟」という役に、その一面はまったく活かされていません。でもとても似合っていると私は思います。人間ってこういうところが不思議です。

鴟梟は、物語の底のほうにあるひとつの軸を担っていきます。地味〜な注文に真面目に粘り強く応え続けていただき感謝です。本番が楽しみです。

次回は「光の章」に登場する「蛇に追われる女」を演じてくださる羅生門さゆりさんをご紹介します。