まつろはぬものの記:登場人物紹介⑦
蛇(げいまきまき)

次回公演ルドルフ次回公演「まつろはぬものの記 −探訪 宇治拾遺物語−」、いよいよ明日からの上演になりました。登場人物紹介の第7回目は、「光の章」に登場する「蛇」です。演じてくださるのはげいまきまきさん。

画像が荒くてごめんなさい

蛇はそのまんま蛇。原作「石橋の下の蛇の事」に出てくる「まだらの小さな蛇」です。物語の中心をなしていくこの蛇がいったいなんなのかは本編をご覧いただくとしまして。

げいまきまきさんはひとことで説明するのがとても難しい人です。ご自身の作品を発表する場「カウパー団」の主宰ですが、作品内容は演劇というのかパフォーマンスというのか、ジャンルはともかく彼女そのものです。説明するのは野暮なので機会があれば是非一度ご覧ください。
げいまきさんはとんでもなく不器用ですが、なにごとにも熱心で嘘がないのが最大の魅力です。オブラートというものを知りません。それが他人に対して鋭い刃を向けることにもなりますし、逆に癒しをもたらすこともあります。とにかく出会った人に強烈な印象を残す、意味不明なパワーを持った人です。それが彼女に「蛇」役を依頼した理由です。

人間ではない?役なのでさぞかしいろいろ考えて苦労されたことと思いますが、稽古の最後まで本当によく粘ってくださいました。永運院の「和」の雰囲気のなかであの蛇がどんな風にみえるのか、今日のお寺での最終リハーサルを前にどきどきしてます。どうぞお楽しみに。

次回は「闇の章」に登場する「傀儡子の男・鴟梟」と「道則の郎等」を演じてくださる山下ダニエル弘之さんをご紹介します。