まつろはぬものの記:登場人物紹介②
傀儡子の男・但馬/滝口道則(田中遊)

お久しぶりです、ルドルフ代表の筒井です。
次回公演ルドルフ次回公演「まつろはぬものの記 −探訪 宇治拾遺物語−」まであと2週間ちょっとになりました。時代物は思った以上に大変なことばかりで、さまざまに手が回りきらず毎日悲鳴を上げています。でも元気です。本番までもう一段階ギアを上げる感じでがんばっていきたいと思います。

さて、すっかりおそくなりましたキャスト紹介の第2回目は、傀儡子(くぐつ)の男「但馬(たじま)」です。演じてくださるのは田中遊さん。

傀儡子というのは、平安時代に存在したといわれる旅芸人一座の総称です。本作では、毎年夏、宇治大納言・源隆国に南泉房へ招かれ、隆国に物語を話聞かせている一座として登場します。但馬はその頭領です。劇中劇として展開される「滝口道則、術を習ふ事」では主人公の滝口道則を演じていただいてます。

田中遊さんは正直者の会の代表・脚本・演出・出演をつとめておられます。顔は強面ですが正直者の会でひとりで何役もこなされていることもあり、稽古場では何かにつけて頼りになる存在です。脚本をお渡ししてからまもなくして時代設定等に関する鋭い質問をいくつもぶつけてこられたのでびっくりしました。
1作品のなかで2種類の役、そしてどちらも複雑なキャラクターで出番もセリフも大量なのでいろいろとご苦労をおかけしておりますが、本番ではどんな但馬/道則像になるのやら、またここから変わっていくのが楽しみです。

次回は昼公演・光の章に登場する「垂氷(たるひ)」を演じる柿谷久美子さんをご紹介します。