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南泉房はいま 〜物語の舞台へ電車で30分の旅〜

  • 2017年6月27日

ひきつづき、次回公演「まつろはぬものの記 −探訪 宇治拾遺物語−」の話題を。
今回は、物語の舞台となる「南泉房」について少しご紹介します。

南泉房は、次回作の主人公・源隆国さんが老年の夏を過ごした、と伝えられるところです。
「宇治拾遺物語」序文にはこのように登場します。

世に宇治大納言物語といふ物あり。この大納言は隆国といふ人なり。西宮殿の孫、俊賢大納言の第二の男なり。年たかうなりては、暑さをわびて暇を申して、五月より八月までは平等院一切経蔵の南の山ぎはに、南泉房といふ所に籠りゐられけり。

隆国さんは、お年を召してから南泉房に籠り、物語を聞き集めて「宇治大納言物語」とした。後年、誰かがその選に漏れたものを拾い集めた(=拾遺)ものが「宇治拾遺物語」である。
というふうに、序文は続きます。(「拾遺」の由来にはもう一説ありますが省略)

ということでこの3月、南泉房に行ってみよう!と思い立ち、今回制作を手伝ってくれる岩崎果林さん、柿谷久美子さんとともに宇治へ取材に行ってきました。

そこで見た、現在の南泉房周辺の景色をGoogleストリートビューでごらんください。

なんということでしょう、南泉房周辺は、修学旅行生たちが青春を謳歌するひろびろとした駐車場になっていたのです。
そして南泉房跡地へ行ってみると

このような解説付きの看板がひっそりと立っていました。
さすがに建物は残っていません。しかたないですね。

しかし、地元のみなさんによりこうした看板がたてられていたことで、南泉房は長らく実在したかどうかも不明であったこと、近年発掘によりそれらしき跡が見つかり、実在した可能性が高まっていること、が新しくわかりました。
ありがたいことです。

南泉房には出会えませんでしたが、昼には茶そば、夕方にはパフェやら白玉やらを食べ、平等院ではステキな御朱印帳を手に入れ、宇治をなにかと満喫して帰りました。ビバ・観光都市。

今日はこのあたりで。