永運院さんにお邪魔してきました & 陽成天皇のこと

先日、次回公演「まつろはぬものの記 −探訪 宇治拾遺物語−」の公演会場となる京都市左京区黒谷の「永運院」さんへ、技術スタッフさんと一緒にお邪魔してきました。
昨年はじめて下見をさせていただいて以来、二度めの見学です。

お寺の内部は通常非公開だそうなのでここで写真を勝手に公開することは控えますが、黒谷の「永運院」さんはこんな素敵なところです。こちらの記事をご覧ください。

たくさんの寺院が建ち並ぶ解放的な場所にある、とても雰囲気のあるお寺です。今回は本堂の奥のお部屋と庭園をお借りして上演させていただきます。とてもわくわくすると同時に緊張する場所です。

劇場が減っていることもあり、こうした場所をご提供いただけるのは本当にありがたいことです。
朝から快くご対応いただいた住職の土肥真司さん、奥さま、どうもありがとうございました。

ちなみに、このすぐ近くには「陽成天皇陵」があります。

陽成天皇は、平安初期、第57代の天皇です。次回公演の原作のひとつである「滝口道則、術を習ふ事」に少しだけ登場します。その陽成天皇の御陵が、上演会場のごく近くに。まったくの偶然なので、気づいたときはびっくりしました。

陽成天皇についてはまたの機会に詳しく書きたいのですが、百人一首に「陽成院」として登場してますので最後にそちらをご紹介します。陽成天皇の御製として伝えられているのはこの一首だけです。このほかに一切詠まなかったのか、残っていないだけなのかはわかりません。